本物のお金をつかって勝負できるiPhone用カジノアプリがまたひとつ増えそうだ。このゲームアプリは、米ビッグフィッシュゲームズ(Big Fish Games)が開発した「Big Fish Casino」のカスタマイズ版で、オンラインでのギャンブル(賭け)が合法化されている英国向けに用意されたもの。賭け金などの決済は、ビッグフィッシュと提携する英ベタブル(Betable)が行うことになるという。
英国ではすでにベットフェア(Betfair Group)やウィリアム・ヒル(William Hill)といった企業からiPhone向けギャンブルアプリが出されており、ベタブルでもビッグフィッシュのほか複数のゲームメーカーとリアルマネーを賭けるゲームの投入に向けた協力を進めているという。またソーシャルゲーム大手のジンガ(Zynga)も7月に、来年前半にリアルマネーを使うゲームの投入を計画していることを明らかにしていた。オンラインのギャンブルゲームを利用しているユーザーは、すでに多くの現金をゲーム内の仮想通貨につぎ込んでいるが、これからは賭けに勝った分を現金で受け取ることができるようになる。ユーザーはクレジットカードの番号を使って賭けを行うことになるという。この話を採り上げたBusinessweekでは、モバイル端末経由のオンラインカジノ市場規模が2011年の約200億ドルから2017年には1000億ドル程度まで成長するとするジュニパー・リサーチ(Juniper Research)の予測を紹介している。
また、米国でもすでにカリフォルニア、ネバダ、ニュージャージーといった一部の州でオンライン・ギャンブルの合法化に向けた動きが検討されていることから、ゲーム開発元にとっては今後さらに大きな機会が生まれてくる可能性が高いとの指摘も見られる。










