セガサミー、地元企業と組み韓国で統合型リゾート着工
2014-11-23
衆院解散にともないカジノ解禁推進法案が白紙化した。
この他も重要法案が審議されずに停止した状態となっている状況は大きな問題である。
もちろん、消費税問題を国民へ問うことが悪いことだとは言わないが、大きく経済に打撃を与えていることも事実。
GDPのマイナス成長は消費増税が起因であり、アベノミクス政策は結果を出しつつあったといえよう。
よって、来月の選挙は苦戦しつつも〝消費増税の延期〟を掲げる自民党は大きく票を集めると思われる。
その後の政策として、一つの目玉がカジノ解禁だ。
多くの雇用を生み、周辺経済の活性も見込まれるカジノ解禁に踏み込んでいくことは容易に推測できよう。
想定外だった「政治とカネの問題」によって大きく予定を狂わされたものの、水面下でカジノ解禁は動きつつある。
そんな動きを感じさせるのがパチンコ機器メーカー最大手の一つセガサミーホールディングスのカジノ参入だ。
セガサミーホールディングスは韓国の「ウォーカーヒル」などを経営するパラダイスグループと合弁で新たな統合型リゾート(IR)へ参入する。
目的は日本のカジノ解禁を見据え、経験を積み、運営ノウハウを構築すること。
すでにカジノ機器への参入は果たしており、これを機会にカジノ事業へ本格参入していくことが予想される。

11月20日(産経ニュース)
セガサミーホールディングスが韓国カジノ最大手のパラダイスグループとの合弁で立ち上げる統合型リゾート(IR)が20日、着工した。
韓国初の大規模IRで、開業は2017年上期。
セガサミーはカジノ事業に本格参入を果たすとともに、日本でカジノが解禁された場合に備え、運営事業者としてのノウハウを習得する考えだ。
建設予定地はソウル近郊の仁川国際空港から数分の立地。
東京ドーム4個分以上(20万平方メートル)の敷地に韓国最大のカジノや五つ星ホテルのほか、韓流エンタメ施設、国際会議場、温浴施設などを併設する。
第1期の投資額は1兆3000億ウォン(1380億円)。
建設にあたり、セガサミーはパラダイスグループと合弁会社「パラダイスセガサミー」を設立していた。
出資比率はパラダイス55%、セガサミー45%。
完成後は「パラダイスシティ」の名称で、韓国に押し寄せる中国人の富裕層をターゲットにする。
この日の着工式にはセガサミーの里見治会長兼社長やパラダイスグループの田必立会長が出席。
着工を祝う発破のセレモニーなどが行われ、里見会長は「北東アジアの観光の中心的存在にするため、グループの総力を結集する」と述べた。
セガサミーはカジノ関連事業を新たな収益源と見込んでおり、今回のIR合弁事業のほか、カジノの専用遊技機も開発中で、世界各地のカジノに売り込んでいきたい考えだ。
また、日本国内でカジノが解禁された場合、3年前に買収したフェニックス・シーガイア・リゾート(宮崎県)を舞台にIRを誘致する構想もあるが、「IR事業には高度な運営能力が必要。今回の事業でそのノウハウを蓄積したい」(セガサミーの鶴見尚也専務)としている。
産経ニュース「セガサミー、地元企業と組み韓国で統合型リゾート着工 カジノに本格参入へ」より
 
ネット内では〝韓国〟というキーワードに対して批判的な意見が多く掲載されているが、今や国際ハブ空港となっている仁川空港から数分の立地に開業できるというのは魅力的。
また、パートナーとなるパラダイスグループも韓国で長きに渡ってカジノ経営を行ってきた実績を持ち、経験値を上げるには絶好のパートナーである。
今後は日本のアミューズメント系企業が海外カジノへ参加し、経験値を上げて日本でのカジノ解禁に備える…というのが一つの流れになるような気がします。