売上高でラスベガスを越えた、世界のカジノ都市、澳門(マカオ)。そんなマカオから、カジノ従業員、6月末は5万3千人へと増加した――そんな数字の話題が入っている。
マカオ政府統計局がこのほど発表した今年4~6月のカジノ産業人材需要・賃金統計によると、6月末時点のカジノ関連13 社のジャンケット(世話人)を除く従業員数は計5万2789人で、前年同期比11.6%増加した。
性別は男性が2万5006人で、女性が2万7783人だったという。また、最も多いのは事務員で、12.1%増の3万9,927人。うちディーラーは11.2%増え2万3144人となった。
会計係・計算係・監視員・ベッティング係は1万4424人で、15.2%増加。サービス・営業要員は10.3%増の6893人。このうち接待係・スロットマシンのサービス係・警備員・防犯カメラ監視員は6073人で、11.3%の増加となった。
なお、6月のカジノ従業員の1人当たり平均賃金は1万7740マカオパタカ(約17万4,600 円)。前年同期比7.8%上昇している。接待係・スロットマシンのサービス係・警備員・防犯カメラ監視員に関しては、1万1990パタカと、13.5%の上昇が見られている。
もっとも、景気の良い話ばかりではなさそうだ。6月末時点の求人は1821人。前年同期に比べ321人減少した。欠員率は3.4%で1.0ポイント減。職種別では昨年6月末は1781人あった事務員の欠員が、今年は1253人と528人減っている。
何にせよ、人間に賭博熱というエネルギーがある限り、彼らは澳門でざくざくと毛先生や福沢諭吉やベンジャミン・フランクリンを賭け続けるのだろう。










